幅広スマートフォンを渇望
これまでに使用してきたスマートフォンは、2015年からがソニーのXperia Z Ultra SOL24で、2016年からがHuaweiのP8maxだ。前者は6.4インチで幅92mmで、後者は6.8インチで幅93mmと、ともに巨大であり、なおかつ幅広なのが特徴だ。
最近は6インチ台のスマートフォンが当たり前になってきており、7インチ台のスマートフォンも登場している。しかし、16:9が標準であったアスペクト比が2:1から7:3まで縦長になり、横幅は長くなっていないのだ。いや、Xperia Z Ultra SOL24やP8maxなどのファブレットを見かけなくなった現在、横幅は短くなっていると言ってもよいであろう。
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幅広スマートフォン需要への無頓着
新しいスマートフォンについてのインターネット上の記事は、最終的には閲覧者を広告主のウェブサイトに誘導しなければならないためか、現行機種を根本から否定することはしないような気がする。
Xperia Z Ultra SOL24の使用者が、他社製を含めてそのスペックを引き継ぐ機種が市場に出回らないことから困っていることを指すいわゆる「ズルトラ難民」という言葉を遣っていても、ズルトラ難民が本当に困っているのは幅広スマートフォンが市場に出回らないことだということに触れない。困ったことだ。記事に数人からのコメントが付いていたが、そのすべてが現行機種は横幅が不足していることを指摘していたことは皮肉であった。
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今後の幅広スマートフォン
もはや幅広スマートフォンが市場に出回ることはないのだろうか。現在、フォルダブル(折り畳み式)・スマートフォンが市場に出回っているが、閉じた時の厚みと折り目が欠点だ。また、簡単に手が出る価格ではない。そのように考えながらネット・サーフィングをしていると、OPPOがロウラブル(巻取式)・スマートフォンを開発中だということが分かった。今年中に製品化するのではないかという。幅広スマートフォンを渇望するユーザーの希望を満たす様々なスマートフォンが市場に出回るようになると、価格もこなれてくるかもしれない。
(2021年2月22日執筆、2024年8月5日掲載)
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