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PC海外購入時に

海外滞在者の中には現地でパーソナル・コンピューターを買う人もいると思う。その場合のTipsを記す。

通常、キーボードは英語キーボード(101キーボード)となる。これは、日本語キーボードにある「漢字」、「変換」、「無変換」、「ひらがな・カタカナ」、「英数」、「ローマ字」などのキーがないことを意味する。これらのキーを使って行うべき操作は、ローマ字入力・かな入力の切り替えを除くとIMEのツールバーを利用して行うことができる。しかし、操作の度にキーボードから手を離さなければならないため、面倒だ。

実は、Microsoft IMEのカスタマイズ機能を利用すると、ほかのキーにこれらの機能を割り当てることができるのだ。方法は以下の通りだ。まず、ツールバーにある「プロパティ」をクリックし、「全般」タブにある「設定」をクリックする。次に、カーソルを「IME-オン/オフ」など英語キーボードに不足している機能に合わせて、「キー追加」をクリックする。最後に、その機能を新たにどのキーに割り当てるかを決め、そのキーを押す。たとえば「Ins」キーなど、通常あまり利用しないキーに必要な機能を割り当てることが考えられる。「Ctrl」キーなどとの併用も可能だ。このようなカスタマイズは、もちろん、日本語キーボードに対しても行うことができる。たとえば、「半角/全角」キーはタッチ・タイピングを行うことが難しい位置にあるため、この機能を「Ctrl+/」に割り当てるとよいかもしれない。

また、Windowsの日本語版を使っている場合、周辺機器のセットアップには注意が必要だ。通常、周辺機器をセットアップするためにはドライヴァーが必要となるが、現地で買った周辺機器には英語版用のドライヴァーしか付属していないことが多い。Windowsに合わせて日本語版用のドライヴァーが必要なのだが、なかなか入手することができないのだ。メイカーによってはそのウェブサイトにアクセスすると入手することのできる場合もあるので、確かめてみるとよいであろう。

(2004年5月11日掲載、2004年7月6日更新)

日本語キーボードの場合、「IME-オン」は実質的に「ひらがな・カタカナ」キーが担っていると言うこともできるため、「IME-オフ」を「Ctrl+無変換」に割り当てると、タッチ・タイピングのために便利なのではないかと思う。「IME-オン」と「IME-オフ」の機能を分離することによって、現時点のIMEの状態を確認することなく操作を行うことができるようになるためだ。

(2010年8月31日執筆、2024年8月5日掲載)

「IME-オン/オフ」の機能などは英語キーボードに不足していると前述したが、実際にはこの機能は「Alt+`」に割り当てられているようだ。

また、英語キーボードの場合、前述した「IME-オン」と「IME-オフ」の機能の分離を行うためには、たとえば前者を「Ctrl+\」に、後者を「Ctrl+/」に割り当てるとよいかもしれない。

(2017年11月25日執筆、2024年8月5日掲載)

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