古希記念トゥアー中の沢田研二さんがコンサートを開演直前にキャンセル
10月17日、古希記念トゥアー中の沢田研二さんがコンサートを開演1時間前にキャンセルした。ウェブサイト上では、「契約上の問題が発生した為、急遽中止とさせていただくこととなりました。ご来場いただきましたお客様には、多大なご迷惑をお掛けいたしましたこと深くお詫び申し上げます。」との事情説明・謝罪文が掲載された。
その契約上の問題だが、9,000人と聞いていた入場者数が実際には7,000人程度と少なく、空席が目立つ中でコンサートを行うのは厳しいと判断して中止を決めたとのことであった。このような事情でコンサートをキャンセルするのは2回目ではないかという。
唖然とした。ファンを何だと考えているのか。ずっと前から楽しみにしていた人がいるかもしれないし、遠方から駆け付けた人もいるかもしれないということに思いが至らないのであろうか。セレブリティの傲慢そのものだ。自分を支えてくれている人を大切にしない人は、見放されるべきだと思う。このようなことを行っていては、今後ますます入場者を集めることが難しくなるであろう。
沢田さんは自分の実力不足だと釈明したが、集客能力など二の次だ。将来同じ状況に直面した時、同じ対応をするのであれば、謝罪文は上面だけの空疎なものだということになる。しっかりと説明責任を果たしてもらいたいものだ。
|
マスメディアへの要望
まだ状況が明らかになっていないが、マスメディアには、事実関係を確認して明らかにすることを期待する。関心があるのは、主催者は本当に沢田さんに入場者数9,000人を確約していたのか、最少催行人員という考え方は明文化されていたのかなどだ。
沢田さんが正当な理由なくコンサートを中止したのであれば、免責規定の有無に関わらず、入場料金の払い戻しだけではなく損害賠償も行われるべきものだと考える。セレブリティだから自分勝手な行動が許されるというものではない。インターネット上には、会場に足を運んだ当事者以外は沢田さんを批判する資格がないという主張もあるようだが、悪しき商慣行がはびこらないようにするためには批判を抑制するべきではないことを理解してほしい。
(2018年10月21日執筆、2024年8月5日掲載)
|
|