東北地方太平洋沖地震の発生
2011年3月11日、マグニテュード8.8、最大震度7という巨大地震が東北地方を襲った。地震そのものによる被害に続き、その後に発生した津波によって壊滅的な被害を被った地域が続出した。また、東京電力福島第一発電所では炉心溶融が起こったという。
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地震の報道
13日朝の時点で、NHKでは「死者1,000人超か」、民間放送では「死者・行方不明者1,700人超」などというテロップが出ていた。しかし、この時点で、岩手県陸前高田市や宮城県南三陸町などでは、津波によって多くの地域でほとんどの家屋が流出するという壊滅的な被害を被っている一方、避難することができなかった人が半数程度いるということが分かっていたはずだ。
死亡や行方不明などというはっきりとした情報がない時点で被災者として計上することがためらわれたのかもしれない。しかし、事態の深刻さの理解が遅れることに繋がりかねず、適当ではなかったと思う。安否不明者などという別のカテゴリを設けるなどの工夫を凝らして、事態が過小評価されないようにしながら報道するべきであったと思う。
(2011年3月13日執筆、2024年8月5日掲載)
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