(朝日ニュースター「愛川欽也 パックイン・ジャーナル」への投書)
政局の関係で一言申し上げます。
最近、愛川さんは、国民の支持や関心がどこにあるかということを基準に発言しておられるように思います。
それも1つのポイントですが、それだけを基準にするのは危険だと思います。あのアドルフ・ヒトラーの人気も非常に高かったのですよ。
たとえ国民に不人気であっても、世論におもねようとせず、構造改革を成し遂げようとした橋本竜太郎元総理大臣の資質は一定の評価がなされて然るべきではないでしょうか。
一方、田中真紀子さんは、饒舌ではありますが、リーダーシップは未知数であり、国民の人気は血筋によるところも大きいと思います。
現在の日本は、世論におもねようとせず、むしろ自分の描いた方向に国民を引っ張っていこうとするリーダーシップが求められていると思います。私としては、田中さんは、父親が行った政治の総括をしない限り、改革派の旗手と認める気にはなりません。
(青字部分は2000年12月16日の放送で紹介された。)
(2001年1月10日掲載)
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