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加藤政局と野中幹事長辞任

(朝日ニュースター「愛川欽也 パックイン・ジャーナル」への投書)

こんにちは。ほぼ毎週、再放送を含めて2回程度楽しみに見ています。

さて、12月2日の放送は情緒的すぎる部分があったと思います。

第1は、野中さんの幹事長辞任の真相を聞いた愛川さんが、森さんがかわいそうだと発言したことです。

日本が抱えている様々な課題と総理大臣の職責を考えた時、かわいそうだという理由で総理大臣を決めてもらいたくはありません。

第2は、加藤政局で加藤さんが兵を引いたのは、来るべき時に加藤さんの出番を作るからと、野中さんが古賀さんを通じて加藤さんと裏取引を行ったからではないかと推測したことです。

加藤政局について、私は、加藤さんが緻密な戦術を持っていなかったことを残念に思っていますが、加藤さんは加藤さんとして熱い思いを持っていたと思います。そして、採決直前に山崎さんと二人だけで賛成票を投じに行こうとし、大将は討ち死にしてはいけないと側近議員に引き止められて涙ぐんだことは、決して演技ではなかったと思います。(国民に涙を見せたことは政治家としてはマイナスです。)

したがって、野中さんと古賀さんの間にどのような取引があったのかは別儀ですが、野中さんと加藤さんの間に取引はなかったと確信しています。

私は、愛川さんが国民の目線で政治問題について語りかけてくれることには感謝していますが、決してこの番組をワイド・ショウのようにはしないでいただきたいとお願いしておきます。

(2001年1月8日掲載)

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